久しぶりに読んだ『名著講義』(藤原正彦)に取り上げられていて、
改めて興味を持ったので図書館で借りました。
出版社は岩波書店です。
読む前に思っていた本とはだいぶ違っていました。
もっと女性の教育や武家の仕来りなどを詳しく書いてあるのかと思ってました。
もちろんそれらが出てこない訳ではないけれど、どちらかというと日記のような、自分史、という印象です。
この本を読んで感じたのは、
自分の祖父母から、聞ける話はすべて聞いてみたいということ。
筆者の山川菊栄さんは、彼女のお母様の幼少時の話を、親族の年配の方から聞いたようで、それをまとめたのがこの本でした。
彼女がこの本を書いたときはもう昭和。
だけど母の幼少時は幕末。
いかにせわしない時間の中で過ごしていたのかと思います。
考えてみたら、私の祖父母は戦争を知っている世代。
聞けるうちに、もっとじっくり話を聞いてみたいと感じました。
普段読む文体ではないし、新書はなかなか読み慣れていない上、なかなか疲労の溜まっている中で読んだから、うまく自分に落とし込めてはいないけれど、面白さを求めて読むよりは、自己啓発本だと感じる本でした。